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旧電業会館緞帳、修復プロジェクト |
第7回
2024年夏・前編 修復のための毛糸の作り
昨年の洗浄から、1年ぶりの作業。浮き出た埃や汚れを、まずはリンサーで洗浄。
その後、洗浄では汚れが落ち切らなかった部分や傷んでいる箇所を新たに色糸を交換したり足したりして修復していく。
修復すべき箇所を確認し、本来の色を忠実に再現するために毛糸の試染が繰り返し行われた。
緞帳に使用している色数はとても多く、また経年による微妙な色合いなども、考慮にいれて色糸を染めていくことに大変苦労した。
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浮き出た汚れや埃をリンサーで洗浄する。
汚れがひどい場所、穴が空いているところ等を確認し、どれだけの種類と量の色糸が必要か検討する。
修復する箇所の糸をサンプルとして取る
糸の準備。染料が浸透しやすいように、不純物や汚れなどを取り除くため、ウールを精練する。
計量された染料。
緞帳に使われていた色数はとても多く、経年による汚れ色など再現するために、たくさんの色糸を染める。
色が入った糸を冷やしているところ。
染め上がった色糸を緞帳に合わせて、色の確認をする。
自然な汚れ具合を出すために、繰り変えし試染が行われた。
先生方の白熱した議論も繰り返された。
つづく
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