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旧電業会館緞帳、修復プロジェクト |
第8回
2024年夏・中編 修復、糸の植え込み
染め上がった色糸を緞帳本体に植えこむために、別の布にタフティング技法で糸を植え込み、苗のような糸束をたくさん用意する。緞帳の汚れた部分の糸を短くカットし、糸の苗を適宜、接着剤で緞帳本体に植え込むように付けていく。
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何度も染めを繰り返し出来上がった微妙に色合いが違う色糸。
タフティングガンを使って、布に糸を植えこんでいく。
ガンを生地に挿す長さによって、毛足の長さが調節できる。
植え込みが終ったもの。裏からテープとボンドで補強をし、カットして色苗を作る。
色を見ながら、色苗を緞帳本体の汚れがひどかった部分や修復すべき箇所に取りつけていく。
作業はまるで田植えのよう。
手前では苗作り、緞帳の上では田植え。
多くの人が分業で関わり、およそ2週間、作業が行われた。
つづく
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