つきよのおんがくかい
The Moonlight Jamsession
山下洋輔 文
柚木沙弥郎 絵
秦好史郎 構成
1999年 福音館書店刊 1,200

 柚木の絵本第2作目はジャズピアニストの山下洋輔との共演。
山下さんの臨場感あふれる擬音語のテキストに、柚木の描くエキサイティングな動物のバンドマンたち。
目で見て楽しむ音楽会です。

 

■書評より
長新太(絵本作家)
 この画家の絵は、どことなく威厳があるので、わたしは国宝の仏像の前に立ったようになり、手を合わせたくなる。しかしすぐにプッと笑いがこみあげてきて、心が和む。(中略)
 これはほんとうのはなしだが、1997年11月14日満月の夜に、宮崎県木城町の山の上にある「木城えほんの郷」という所で、山下洋輔のジャズ・コンサートがあった。この辺りは、ウサギやタヌキなどの小動物がいて、彼らも一緒にジャズを楽しんだのである。(中略)
 この夜のことを、山下さんは絵本にしたのである。ちなみにコンサートのチケットは、大人4500円。小中高生2500円。小動物たちは無料。夜空のお月さんも無料。

 

 

きょうは まんげつの ひです。
やまの てっぺんで つきを みようと
こうちゃんが やまに のぼると、
むこうから、

クマが ピアノを かついで やってきました。
そこへ、ウマが ベースをもってきて、
ネコが ドラムを もってきました。
そして、イヌが サックスを もってくると、
四ひきの えんそうが はじまりました。
(中略)


つきよの おんがくかいは ひとばんじゅう つづきました。

 

 


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