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旧電業会館緞帳、修復プロジェクト |
第2回
建物の取り壊しのため、撤去。女子美術大学相模原キャンパスに運搬
2022年12月に電業会館が取り壊されることとなる。柚木が製作した緞帳も廃棄されることを知り、所有者の許可を得て、家族と女子美の渡邉三奈子先生、そして解体の建築会社の方々の立ち合いのもと撤去、女子美術大学相模原キャンパスに運搬する。
概要を文章にすると簡単なことだが、羊毛で作られた厚みのあるタフテッド織りの緞帳はかなりの重量がある。また取り壊し工事寸前のところでの撤去だったため、建物の電気は切られ、設置してあった5階より階段で人力で下ろす作業は救出劇というに相応しいものだった。建物の建て壊しの期限が迫り、とにかく時間がなく、いささか乱暴ではあったが救出したい一心だった。
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横浜市中区長者町4丁目、日之出川公園に面した電業会館ビル 2022.11月撮影
巻き上げれた状態で緞帳と吊元を繋ぐワイヤ―を少しづつ切る。
巻き上げのワイヤーを端から切りながら下ろす。
上下に入った鉄棒を抜いてホールに拡げた緞帳。
運搬のために六つ折したり八つ折したり。結局横二つ折の上撒いて俵状にする。
男性4人、5階から階段で息を切らしながら玄関まで下ろす。
自家用車に無理やり押し込めて、女子美術大学相模原キャンパスまで運搬。
ひとまず保管していただくことになる。
つづく
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